インテル製CPUには、純正クーラーが付属しているモデルがあります。
取り付け方法はとてもシンプルで、ブッシュピンと呼ばれるピンをマザーボードに挿し込むだけで取り付けできます。
ここでは初心者の方に向けて、インテル純正CPUクーラーの取り付け方を画像多めでわかりやすく紹介しています。
ぜひ参考にしてみて下さい。
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インテル純正CPUクーラーの取り扱い方
はじめに、インテル純正CPUクーラーの取り扱い方について紹介します。
新品のインテル純正CPUクーラーの場合は、下の画像の赤丸部分に初めからグリスが塗られています。
このグリスに触れてしまうと、触れた手にグリスが付着する可能性があります。
グリスが塗られている部分には触れないようにして下さい。
万が一、グリスが付着してしまった場合は、他のパーツに付着するのを防ぐためにもすぐに拭き取るようにして下さい。
マザーボードの裏面もキズが付きやすいので、タオルなどの柔らかい物を下に敷いておくのがオススメです!
インテル純正CPUクーラーの取り付け位置
純正クーラーの取り付けに入る前に、取り付け位置を確認しておきましょう。
上の画像はすでにCPUが装着された状態のマザーボードですが、純正クーラーの取り付け位置はCPUの真上です。
まず先にCPUを取り付けてからになりますので、間違えないようにして下さいね。
インテルCPUの取り付け方はこちらの記事で紹介しています!
インテル純正CPUクーラーの取り付け
【マザーボード】
ASUS TUF GAMING
B460M-PLUS
MicroATX
(CPU装着済み)
【純正クーラー】
Core i5-10400に付属していた物
それでは、インテル純正CPUクーラーの取り付け手順を紹介していきます。
今回は、上のパーツの画像を使って紹介します! 使用するマザーボードについては、これまで紹介してきたマザーボードと同じものを使います!
今回、使用する純正クーラーは、グリスが塗られている新品を使います。
それでは、ここから実際の取り付け手順になります。
取り付け手順
まず、はじめに純正クーラーには、ブッシュピンと呼ばれるピンが4つ付いています。
このピンの表面にはスリット(溝)が刻まれていますが、すべてのスリット(溝)の向きが中央に向いていることを確認します。
下の画像のようにスリット(溝)の向きが中央に向いていればOK。
下の画像のようにスリット(溝)の向きが外側に向いている場合はNG。
外側に向いている場合の対処方法
スリット(溝)の向きが外側に向いている場合は、ブッシュピンを指でつまんで時計回り(右側)に回して下さい。
時計回り(右側)に回すことで、スリット(溝)の向きを変えることができます。
マザーボードには、純正クーラーを固定するための穴が4つ空いています。
この穴に純正クーラーのブッシュピンが入るようにそっとのせます。
4つのブッシュピンがすべて固定用の穴に入っていることを確認します。
入っていない場合は、入るように位置をズラして調整して下さい。
ブッシュピンを「カチッ」と音が鳴るまでマザーボードに挿し込みます。
ブッシュピンを挿し込む順番はどこからでも問題ありませんが、対角線上になるように挿し込むと、グリスが均等に広がりやすくなるのでオススメです。
下の画像でいうと①、②、③、④の順番です。
ブッシュピンをすべて挿し込み終わったら、マザーボードの裏側を見てみましょう。
下の画像のように裏側から黒いピンが出ていれば、しっかりとマザーボードに固定されています。
純正クーラーのファン電源ケーブルをマザーボード側のCPUファン用電源端子に挿し込みます。
CPUファン用電源端子の位置は、マザーボードの種類によって少し異なります。
ほとんどのマザーボードは、下の画像のように「CPU_FAN」と書かれた刻印があるので、そこにCPUファン用電源端子があります。
こんな感じで記載されています!
コネクタが浮かないようにしっかりと挿し込んで下さい。
最後に配線を整えて完成です。
これをきちんとやっておくと、起動させた時に配線がCPUファンに接触するのを防ぐことができます。
お疲れ様でした!
これで純正クーラーの取り付けは完成です!!
再利用品(中古品)の純正クーラーを使用する場合
再利用品(中古品)の純正クーラーを使用する場合は、まずグリスの状態を確認しましょう。
入手ルートや保管方法によって、グリスの状態はさまざまです。
取り外された後にきちんとグリスが拭き取られていれば問題はありませんが、グリスが拭き取られずに放置されていた場合は、グリスが乾いて固着している可能性が高いです。
残っているグリスは、必ず拭き取るようにしましょう。
グリスを拭き取り、新しいグリスを塗布すれば再び使えるようになるかと思います。
まずは、グリスの拭き取り方からです。
グリスの拭き取り方
グリスの塗り方
続いてグリスの塗り方です。
使用するグリスについては、よほどこだわりがない限り、安価なグリスで問題ないかと思います。
手持ちのグリスが無い場合やどのグリスを選んでいいかわからない場合は、下のランキングを参考にしてみて下さい。
グリスはCPUの上に塗るのが一般的です。
CPUをマザーボードに取り付けた状態でグリスを塗ります。
グリスを塗る位置は、CPUの真ん中あたりです。
グリスの量は、米粒より少し大きめくらいの量が最適です。
グリスはヘラで伸ばさなくていいの?
CPUの上に塗ったグリスは、純正クーラーを取り付けた時に自然と押し広がります。
ヘラなどで伸ばさなくてもとくに問題はないかと思いますが、グリスの塗り方にこだわりがある場合は、伸ばしながら塗っても問題はありません。
純正クーラー場合は、グリスの塗る位置と量さえ間違わなければ、どちらでも大丈夫です。
ここまでのまとめ
今回は、インテル純正CPUクーラーの取り付け方について紹介いたしました。
マザーボード裏側から黒いピンが出ていることを確認するところでは、マザーボードをPCケースに取り付けてしまうと、ケースの種類によっては確認ができない場合がありますので、取り付け段階でしっかりと確認しておきたいところです。
今回はここまでになりますが、初めてインテル純正CPUクーラーを取り付ける方の参考になれば幸いです。
冒頭でも紹介いたしましたが、こちらの「PC自作の鉄板!2024」でも、インテル純正CPUクーラーの取り付け方が指南されています! また、その他のパーツについても厳選されたカタログ形式での記載もありますので、気になる方は購読してみて下さい!
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