パソコンのデータを保存する記憶媒体では、SSD(ソリッドステートドライブ)が主流になりつつあります。
とくにM.2 SSDは高速通信に対応している製品が多く、システムを素早く起動させることができるのでとても人気が高いです。
ここでは初心者の方に向けて、M.2 SSDの取り付け方を画像多めでわかりやすく紹介しています。
ぜひ参考にしてみて下さい。
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M.2 SSDの取り扱い方
はじめに、M.2 SSDの取り扱い方について紹介します。
M.2 SSDは板状の基盤にチップが搭載されたもので、静電気にとても弱いです。
触れる前に、以下の静電気対策をしておきましょう。
- ドアノブなどの金属に触れて体内の静電気を放電しておく
- 静電気防止手袋などを着用する
体内に静電気が残っていると、触った瞬間に基盤が故障してしまう可能性もあります! あらかじめ体内の静電気を逃がしてから触れるようにしましょう!
M.2 SSDの持ち方
M.2 SSDの持ち方は、上の画像のように側面を指で挟み込むようにして持つのがオススメです。
先端の端子部分は、マザーボードとの接合部になるので、触ったりキズをつけないように注意して下さい。
マザーボードの裏面もキズが付きやすいので、タオルなどの柔らかい物を下に敷いておくのがオススメです!
M.2 SSDの取り付け位置
M.2 SSDの取り付けに入る前に、取り付け位置を確認しておきましょう。
ほとんどのマザーボードの場合は、上の画像のようにM.2 SSD用のスロットが用意されています。
このスロットにM.2 SSDを取り付けます。
マザーボードのユーザーマニュアルにも、取り付け位置が記載されていますので確認してみて下さい。
M.2 SSD用スロットが2つある場合、どちらに取り付けるのか?
M.2 SSD用スロットの数は、マザーボードの種類によって異なります。
スロットが2つある場合、どちらのスロットに取り付ければよいのか悩んでしまうかもしれませんが、基本的にはどちらのスロットに取り付けても大丈夫です。
ですが、マザーボードの種類によっては一部の機能が無効になったり、動作速度が変わってしまうなどの制限がかかる場合があります。
一例として、下の画像のようにⒶのスロットにM.2 SSDを接続した場合、一部のコネクタがが無効になってしまうマザーボードもあります。
このように制限がかかってしまうマザーボードもあるので、一度は使用するマザーボードのユーザーマニュアルで確認しておくようにしましょう。
このマザーボードの場合は、Ⓑのスロットはとくに制限はかからないので、M.2 SSDを1つだけ取り付ける場合は、Ⓑのスロットに取り付けるのがオススメになります。
M.2 SSDの取り付け
【マザーボード】
【M.2 SSD】
それでは、M.2 SSDの取り付け手順について紹介していきます。
今回は、上のパーツの画像を使って紹介します! 使用するマザーボードについては、これまで紹介してきたマザーボードと同じものを使います!
下の画像のⒶとⒷの位置にM.2 SSD用スロットがありますが、今回は何の制限もかからないⒷのスロットに取り付けていきます。
また、Ⓑのスロットには、M.2 SSDを冷却してくれるヒートシンクが付いています。
ヒートシンクとは「熱を逃がす冷却用のパーツのこと」で、発熱量の多いM.2 SSDから熱を奪い放熱する役割があります。
これにより、動作の安定と寿命を大きく延ばすというメリットがあります。
可能であれば、ヒートシンク付きのマザーボードを選びたいところです。
それでは、ここから実際の取り付け手順になります。
取り付け手順
まず、はじめにヒートシンクを固定している左右のネジを確認します。
精密ドライバー(+)を使い、左右のネジを緩めます。
ヒートシンクを上に持ち上げて取り外すと、スロットが見えます。
マザーボード付属品のM.2 SSD専用スペーサーを用意します。
今回は、ネジタイプとパットタイプ、それぞれのスペーサーを使います。
スペーサーを使う理由は、マザーボードに対してM.2 SSDを水平に固定するためです。
ネジタイプのスペーサーは、指で回して取り付けます。
パットタイプのスペーサーは、剝離紙が付いているので、剥がしてからピンセットなどを使って貼り付けます。
それぞれのスペーサーを取り付けると、M.2 SSDを載せる土台が完成します。
M.2 SSDの両端を持ち、M.2 SSD用スロットに入るように切り欠きの位置を合わせます。
M.2 SSDを斜め30°ぐらいの角度からスロットに挿し込みます。
この時、M.2 SSDは斜めに浮き上がった状態になります。
マザーボード付属品のM.2 SSD固定用ネジを用意します。
M.2 SSDを下側に抑えながら精密ドライバー(+)を使って、ネジを固定します。
お疲れ様でした!
ヒートシンクが無いマザーボードの場合は、これで完成です!!
最後にヒートシンクを取り付けて完成です。
ヒートシンクの裏面には、熱導電シートが貼り付けられている場合があります。
熱導電シートの表面には、保護フィルムが貼り付けられている場合があるので、必ず保護フィルムは剥がして下さい。
めくれば簡単に剥がれます。
熱導電シート面を下にして、位置を合わせながらM.2 SSDに密着させます。
左右のネジを精密ドライバー(+)で締めて、ヒートシンクを固定します。
お疲れ様でした!
これでヒートシンクの取り付けも終了し完成です!!
保護フィルムを剥がし忘れるとどうなるの?
保護フィルムを剥がし忘れた・・・
保護フイルムを剥がし忘れてしまうと、M.2 SSDの熱がヒートシンクにうまく伝わらず、冷却効率が落ちてしまいます。
冷却効果が落ちてしまうと動作が不安定になったり、寿命が短くなってしまう可能性があります。
もし、保護フィルムを剥がし忘れてしまった場合は、慌てずに一度ヒートシンクを取り外して保護フイルムを剥がすようにして下さい。
ここまでのまとめ
今回は、M.2 SSDの取り付け方について紹介いたしました。
おさらいになりますが、ヒートシンクに保護フイルムが付いている場合は、必ず剥がすようにして下さいね。
今回はここまでになりますが、初めてM.2 SSDを取り付ける方の参考になれば幸いです。
冒頭でも紹介いたしましたが、こちらの「PC自作の鉄板!2024」でも、M.2 SSDの取り付け方が指南されています! また、M.2 SSDの選び方や厳選されたSSDのカタログなどの記載もありますので、気になる方は購読してみて下さい!
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