自作PCで使用するCPUは「Intel(インテル)」と 「AMD(エーエムディ)」2つのブランドが全体のほとんどを占めています。
ここでは、初心者の方に向けてIntel(インテル)CPUの取り付け方に焦点を絞り、画像多めでわかりやすく紹介しています。
CPUの取り付け作業となると、頭の中で難しいイメージを持たれるかもしれませんが、実際にやってみるとそれほど難しい作業ではありません。
ぜひ参考にしてみて下さい。
ちなみにこちらの書籍は、初心者の方にも解りやすくパーツ選びや組み立て方法など、徹底的に指南しています! 一冊持っていると、困った時に役に立つので、良かったら購入を検討してみて下さい!
インテルCPUの取り扱い方
はじめに、CPUの取り扱い方について紹介しておきます。
CPUは四角い形状の基盤にチップが搭載されたもので、静電気にとても弱いです。
CPUに触れる前に、以下の2つのことをしておくだけで安心して取り扱うことができます。
- ドアノブなどの金属に触れて体内の静電気を放電しておく
- 静電気防止手袋などを着用してから触れる
体内の静電気をあらかじめ逃がしておいてから触れるようにしましょう。
CPUの持ち方
CPUの持ち方については、上の画像のように上下、または左右の側面を指で挟み込むようにして持つ方法がオススメです。
表面の英数字が刻印されている部分は、後にグリスが塗布される部分になります。
あまり神経質になる必要は無いですが、なるべく触らないようにしておいた方がよいでしょう。
裏面の端子について
裏面には、金色の端子が付いています。
この部分はとっても重要な部分で、CPUソケットへの接地面になります。
この部分にキズが入ってしまうと、接触不良に繋がる恐れがあります。
触ったりキズをつけないようにい注意して下さい。
持ち方も含めてになりますが、CPUの取り扱いには十分に気おつけて下さい。
マザーボードの裏面もキズが付きやすいです!
タオルなどの柔らかい物を下に敷いておくと、さらに安心できますよ!
インテルCPUの取り付け位置
「取り付け位置は知っているよ!」という方は、読み飛ばして下さいね!
ここで「CPUの取り付け位置ってどこ?」
とならないように、取り付け位置を紹介しておきます。
新品で購入したマザーボードの場合は、上の画像のように保護カバーが付いている場合があります。
この保護カバーの下にソケットがあるので、そこにCPUを取り付けます。
保護カバーについては、CPUを取り付け時に自然と外れるので、先に外さずにそのままにしておいて下さい。
インテルCPUの取り付け
それでは、インテルCPUの取り付け手順について紹介していきます。
今回は、上のパーツの画像を使って紹介していきます!
取り付け手順
まず、はじめにCPUソケット右側にあるレバーを下側に押し下げます。
レバーを押し下げた状態で右にスライドすると、レバーのロックが解除されます。
レバーを指でつまんでゆっくり上に引き上げます。
レバーを上に完全に引き上げると、ソケット内に無数のピンが組み込まれているのが見えます。
この部分はCPUとの接地面になりますので、触れたり曲げたりしないように気おつけて下さい。
ここでCPUを取り扱うので慎重に作業していきましょう!
CPUの左下にある▼マークとソケットの左下にある●マークの向きを合わせて下さい。
※向きが合っていない場合は、向きが合うようにCPUを持ち替えて下さい。
向きが合っていたら、CPUをソケットの上にそっとのせます。
CPUが両側の窪みが収まっていれば大丈夫ですが、必ず確認して下さい。
少しややこしいですが、STEP1で引き上げたソケットカバーにレバーが付いているので確認します。
ソケットカバーのレバーをゆっくりと下側に押し下げます。
※この時、最初に持ち上げたレバーを先に押し下げると、ソケットカバーが勢いよく倒れますので気を付けて下さい。
続いて、最初に持ち上げたレバーを下に押し下げます。
レバーを途中まで下げると、ソケットカバーの先端がネジの下側に入ります。
※もし入っていない場合は、入るように入れ直して下さい。
さらにレバーを押し下げます。
※このあたりからレバーに負荷がかかり重たくなります。
※保護カバーも、このあたりで外れると思います。
レバーを左にスライドさせてロックします。
※保護カバーが外れていない場合は、上に軽く引っ張ると外れます。
※保護カバーは修理の際などに必要になりますので、大切に保管しておいて下さい。
お疲れ様でした!
これでCPUの取り付けは完成です。
CPUがズレてしまった場合の対処法
CPUをソケットに載せる時に、たまにズレてしまうことがあります。
もし、CPUがズレてしまった場合は、下の方法で対処して下さい。
- CPUの側面をつまんでゆっくり上に持ちあげる
- もう一度、▼マークと●マークの向きを合わせてそっとのせる
ここで絶対にやってはいけないことは、横にズラしてソケットにのせてしまうことです。
必ず、上記の対処方法で行って下さい。
横にズラしたりすると、CPUにキズが付いたりCPUソケットのピン折れ、ピン曲がりの原因になります。
絶対にやらないようにして下さいね!
ここまでのまとめ
今回は、インテルCPUの取り付け方を紹介いたしました。
CPUをソケットの上にのせる瞬間が、一番緊張してしまうかもしれません。
万が一、CPUがズレてしまった場合でも慌てずに対処すれば大丈夫なので、焦らずにゆっくりとやってみて下さい。
今回はここまでになりますが、初めて自作PCを組む方の参考になれば幸いです。
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