
パソコンのデータを保存する記憶媒体は、SSD(ソリッドステートドライブ)が主流になりつつあります。
とくにM.2 SSDは、システムを高速起動させることができるので、とても人気が高いです。
ここでは初心者の方に向けて、M.2 SSDの取り付け方を画像多めでわかりやすく紹介いたします。
- M.2 SSDを初めて取り付ける方(初心者の方)
- M.2 SSDの取り付け方を画像で確認したい方
- M.2 SSD取り付け時の注意点を知りたい方
ぜひ参考にしてみて下さい。
今回の紹介で使用するマザーボードとM.2 SSD

ASUS TUF GAMING B460M-PLUS

WESTERN DIGITAL SN550
はじめに、取り付け手順で使用するマザーボードとM.2 SSDの簡単な紹介です。
マザーボード | ASUS TUF GAMING B460M-PLUS ソケット形状:LGA1200 サイズ:MicroATX |
M.2 SSD | WESTERN DIGITAL SN550(片面実装タイプ) 接続端子タイプ:M.2 NVMe(Type2280) ストレージ容量:500 GB |
M.2 SSDについては、大きくわけて以下の2つの接続の種類があります。
- M.2 NVMe(読み書きが圧倒的に速い)
- M.2 SATA (読み書きがM.2 NVMeと比べると遅い)
M.2 NVMeは、読み書きが圧倒的に速いということもあって、性能を重視するユーザーからとても人気があります。
一方でM.2 SATA は、読み書きがM.2 NVMeと比べると遅いですが、省電力で発熱が少ない特徴があります。
どちらを選ぶかはユーザー次第ですが、人気のあるM.2 NVMeを選んでおけば問題はないかと思います。
今回、使用するM.2 SSDもNVMe接続タイプです。
取り付け手順

今回は、下側のヒートシンクが付いているスロットに取り付けます。
ヒートシンクとは、熱を逃がす冷却用のパーツのことです。
M.2 SSDから熱を奪い放熱することで、動作の安定とM.2 SSDの寿命を大きく延ばすというメリットがあります。
それでは、取り付け手順を詳しく紹介していきます。

まず、はじめにヒートシンクを固定しているネジを緩めます。

精密ドライバー(+)を使って左右のネジを緩めます。

左右のネジを緩めたら、ヒートシンクを持ち上げて取り外します。
ヒートシンクを取り外すと、スロットがあります。

今回、使用するM.2 SSDは片面実装タイプなので、スペーサーを取り付けます。
スペーサーは、ネジタイプとパットタイプ、両方使います。(マザーボード付属品)

ネジタイプは左側、パットタイプは剝離紙を剥がしてから貼り付けます。

スペーサーを取り付けると、M.2 SSDを載せる土台が完成します。

M.2 SSDの側面を持ち、M.2 SSD用スロットに入るように切り欠きの位置を合わせます。

M.2 SSDを斜め30°ぐらいの角度からスロットに挿し込みます。
この時、M.2 SSDは斜めに浮き上がった状態になります。

斜めに浮き上がったM.2 SSDを上から抑え込むようにしてネジで固定します。(マザーボード付属品)

ヒートシンクが無いマザーボードの場合は、これで完成です。

最後にヒートシンクを取り付けます。
ヒートシンクの裏面には、サーマルパットが貼り付けられています。

表面に保護フィルムが貼り付けられているので、必ず剥がして下さい。

サーマルパット側を下側にして、位置を合わせながらM.2 SSDに密着させます。
左右のネジでを締めてヒートシンクを固定します。

おつかれさまでした。
これでM.2 SSDの取り付けは完成です。
こちらの「PC自作の鉄則!2025」の書籍でも、M.2 SSDの取り付け方がわかりやすく解説されています。
また、パーツの選び方、組み立て方、OSのセットアップ方法など、まるわかりなので初めて自作PCを組む方にオススメしたい1冊です。
M.2 SSD用のスロットが複数ある場合、どこに取り付けるのか?

M.2 SSD用スロットの数は、マザーボードによって異なります。
上の画像のようにAとBにスロットがある場合、基本的にどちらに取り付けても大丈夫です。
ですが、マザーボードによっては一部の機能が無効になったり、動作速度が変わってしまうなどの制限がかかる場合があります。

一例として、上の画像のようにⒶのスロットに接続した場合、一部のコネクタがが無効になります。
このように制限がかかってしまうマザーボードもあるので、使用するマザーボードのユーザーマニュアルで確認しておくようにしましょう。
このマザーボードの場合は、Ⓑのスロットはとくに制限はかからないので、M.2 SSDを1つだけ取り付ける場合は、Ⓑのスロットに取り付けるのがオススメになります。
M.2 SSD取り付け時の注意点
ここでM.2 SSD取り付け時の注意点をいくつかご紹介いたします。
重要な部分もありますので、サラッとでいいので見て下さい。
M.2 SSDの持ち方

M.2 SSDを持つ時は、側面を挟み込んで持つ方法がオススメです。
上の画像を参考にしてみて下さい。
また、先端の端子部分は触ったりキズをつけないように注意して下さい。
サーマルパットの保護フィルムを剥がし忘れるとどうなるの?
サーマルパットの保護フイルムを剥がし忘れてしまうと、M.2 SSDの熱がヒートシンクにうまく伝わらず、冷却効率が落ちてしまいます。
冷却効果が落ちてしまうと、動作が不安定になったり寿命が短くなってしまう可能性があります。
もし、保護フィルムを剥がし忘れてしまった場合は、慌てずに1度ヒートシンクを取り外して保護フイルムを剥がすようにして下さい。
ここまでのまとめ
今回は、M.2 SSDの取り付け方について紹介いたしました。
初心者の方でも手順通りにやっていけば、問題なく取り付けられるかと思います。
他のパーツの取り付け方も別の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
また、こちらの「PC自作の鉄則!2025」の書籍でも、他のパーツの取り付け方がわかりやすく解説されています。
トラブルチャートも記載されていますので、一冊持っていると何かあった時にとても役に立ちます。
気になる方は参考にしてみて下さい。
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